こんにちは、転職ブロガーのキセイです。

今回は、2022年に「電通国際情報サービス(ISID)」から社名変更した株式会社 電通総研について、転職を考えている方に向けたリアルな情報をまとめていきます。
「電通の子会社って広告系?」「SIerとの違いは?」「実際の年収は?」そんな疑問を持つ方に向けて、実態を解説します。
電通総研とは?
株式会社電通総研(ISID)は、広告大手・電通グループのIT戦略子会社としてスタートし、現在は独立系SIer・コンサルとして製造業・金融・公共・広告業界向けに幅広いITソリューションとコンサルティングを提供しています。
最近はデジタルエンジニアリング、DX推進、クラウド移行、BPR、ERP導入など、上流からのコンサル案件が増加。トヨタ、ホンダなどの大手メーカーとの取引実績も豊富です。
主な部門と業務内容
- ■ 製造ソリューション部門
– 製造業向けのPLM、IoT、CAE、ERP(SAPなど)導入支援やデジタル変革支援。 - ■ 金融ソリューション部門
– 銀行・証券・保険向けの勘定系、決済、CRM、チャットボット、セキュリティ支援など。 - ■ ビジネスコンサルティング部門
– DX戦略立案、業務改革、データ利活用支援(BI/AI)など。SIからの脱却を図る成長領域。 - ■ 広告・マーケティングテクノロジー部門
– 電通グループと連携し、統合デジタルマーケティング基盤やDMP/CDPの構築などを支援。
年収レンジ・福利厚生
- ■ 年収目安(参考)
– 新卒・第二新卒:450万〜550万円
– 中堅SE・コンサル:600万〜850万円
– PM・アーキテクトクラス:900万〜1,100万円以上
– マネジメント層は1,200万円以上も - ■ 福利厚生・制度
- フレックスタイム制度(コアなし)/リモートワーク可
- 退職金制度あり(確定給付+企業年金)
- 住宅手当・家族手当あり(条件付き)
- 資格取得支援/外部研修補助制度
- 電通グループ向け割引制度(保険・旅行・健康診断など)
電通総研の強み・魅力
- 上流工程に強い:単なるSIではなく、構想・業務設計段階から入れる案件が多い。
- 電通グループの安定感:給与水準・福利厚生ともに大手IT系でも高水準。
- 働きやすい環境:リモート・有休消化率・残業時間も比較的良好との評判多数。
一方で退職理由として挙がる声
- SIer的な文化が一部残る:「構造的にベンダー的な立場になることも」との声も。
- 評価制度にばらつき:部署や上司によって評価軸が異なるという声あり。
- 技術的挑戦より調整業務が増える:上流案件中心のため、開発より調整力が重視される傾向。
向いている人・向いていない人
向いている人:安定した環境でキャリアを積みたい/上流工程で顧客に深く入りたい/業界特化のITに興味がある
向いていない人:スピード感のあるスタートアップ文化が好き/技術で尖りたいタイプ/現場開発に長く携わりたい人
まとめ:電通総研は「SI×コンサル×安定」を求める人に最適な選択肢
電通総研は、ITスキルを活かしつつ、上流・コンサル寄りのキャリアを築きたい人にとって、有力な転職先です。
大企業案件×自由な働き方×高水準の福利厚生、というバランスを求める方にはぜひチェックしてほしい企業です。